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その4:追憶のキノコミュージアム

≪注意≫
 本ブログはキノコ屋見習いの観察をざっくりまとめたもので、実際の同定に利用できるものではありません。キノコの正確な判別は経験者でも間違えることもある難しいものです。慣れない内はベテランの方に付き添ってもらうなどして、素人判断での採取・喫食は行わないでください。死んだり死ななかったりします。
記事内容に訂正・補足がある場合はコメントなどでご指摘ください。

 今更の極致。
 すっかり後進の滞っていた当ブログですが、多少なり原稿作業にめどがついたのでようやく手に付けることができました。もう時節は新年度が始まろうかという頃合いなのでいい加減昨年の記事を終わらせてしまいましょう。

 ということで2017年10月のお話。
 その日私が覗いているチャット部屋にキノコ仲間であるosoさんからメッセージが届きました。

「明日から京都キノコ展ですね。誰か行く?」

 京都のキノコ展とは毎年10月に京都府立植物園で開かれる催しで、キノコの生態標本、すなわち生のキノコの展示や、各種コーナー、キノコグッズ販売、ベテラン勢によるキノコ鑑定などが行われています。毎回各地から多くの標本が集まり、なかなかお目にかかれないような珍菌が並ぶことも。キノコ屋なら一度は見ておきたいイベントです。

 かく言う私は過去に一度足を運んだことがあるくらいでしばらくご無沙汰していました。せっかくなのでここは一つ顔を出すことにしましょう。
 開催期間は翌日と翌々日の二日間だけど。
 あと予報では週末に台風が来ることになってるけど。

 まあキノコ展やってるのは室内だし、大丈夫っしょ。と、ろくすっぽ考えもせずに参加表明。ここのメンバーの計画立案は大体いつもこんな感じです。この年は八丈島やら山形県やら行っていたせいか、遠出する感覚もありません。実際近いもんですよ、岡山から京都なんて。近所、近所。

 その場のチャットではどろんこさんが都合がつかず来れないとのことでしたが、osoさんもじゃあ行くかと二つ返事で参加決定。他メンバーにもログを残しつつアメジストの詐欺師さんなんて京都から近いし呼ばなくても来るんじゃね? なんて話していたら、案の定地元で撮れたカキノミタケの標本を持っていく予定だったとか。もう一人の木下さんも「台風なのに集まるとかなんて奴らだ」と言いつつ遠方からやってくることに。かくして2017年八丈島遠征のメンバーが再び京都に集結することになりました。こいつは、嵐が来るぜ。(台風的な意味で)

 そして迎えた10月29日。
 私は高速バスから京都駅に降り立ちました。すぐさま連絡を取って木下さん、osoさんと合流、osoさんの運転する車で京都府立植物園へ向かいました。アメジストの詐欺師さんとは会場で落ち合うことになっています。天気は予報通り台風の影響が残る大雨で駐車場から屋根のある場所までちょっと歩くだけでも傘がないとずぶ濡れになりそうなほどでした。それほど風がないのはせめてもの救い。

 会場に着くなりやってきたアメジストの詐欺師さんへosoさんが手荷物を差し出しました。神妙な面持ちで受け取るアメジストの詐欺師さん。ハンターハンターでゴンがヒソカにプレートを返した時のような一場面です。実際のところはそんな大した話ではなくて、前に富士山へ行ったときにアメジストの詐欺師さんがosoさんの車へ忘れ物していただけなんですけど。

 一か月以上に渡る預かりものを引き渡せたことで一息ついているosoさんたちを尻目に私は別の方にご挨拶をしていました。京都に行くときは毎度お世話になっている青fungiさんです。青fungiさんは京都大学きのこサークルのOBで、以前京都御苑での観察会で知り合ってからちょくちょくご一緒させていただいています。
 今回も京都に向かうということでいの一番に連絡を取っていました。キノコ展自体は午前中には見終わるだろうし、あわよくば空いた時間で京都のポイント案内してもらえたら……なんて腹積もりです。コネとかツテとか頼るのに一切の躊躇を持たない。それが私です。
 ちなみにアメジストの詐欺師さんを青fungiさんに紹介しようとしたら既に顔見知りでした。私同様に京都御苑の観察会で知り合っていたのだとか。ほんと狭い界隈です。

青「スッポンヤドリタケの出るところを案内しようかと思ってたんですけどねぇ」
私「おお! スッポンヤドリ! 見たい!」
青「台風で道が崩れちゃってるんですよ」
私「あちゃー」
oso「ドングリキンカクキンが見たい……」
青「ドングリキンカクキンの出るところはありますけど、場所的にこの雨だと厳しいですね」
oso「ぐわー」


 おのれ台風。思えば京都の観察では前にも台風で煮え湯を飲まされた思い出があります。日ごろの行いのいい私のような人間に対して何たる仕打ちでしょうか。信じられません。
 とはいえ天気のことをどうこう言っても仕方ありません。気持ちを切り替えてキノコ展の方を見ていきましょう。























































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